大道芸人のポテンシャル。

コピーライターとよだ

2008年07月24日 15:42

行きがかり上、テレ西(フジテレビ系)のイベントを手伝うことに。
配属先は、とあるNPO法人が担当する昔遊びのコーナーで、竹馬や手作りの水鉄砲などで戯れながら、いろいろなエピソードに恵まれました。

中でも印象的だったのは、USJを拠点にする大道芸人kibiito(キビート)氏の、ノリの良さですね。
彼は自分の公演時間以外は、昔遊びのコーナーにちょいちょい来てくれました。
初めのうちはお手玉担当のおばちゃん達にジャグリング講座を開いていたりしましたが、NPOの人と僕が、木馬に「手っぱ」(懐)で乗っているところを見ると、何かスイッチが入ったような目をして、「ちょっとやらせて!」と声をかけてくれました。
そして乗ってみると、取手を持てばバランスを取れるけど、「手っぱは無理」といった感じでした。
その時僕は、内心、勝ち誇っていました!!
「都合一時間かけて自主トレした甲斐があった」と、木馬に片手を置き、プロの大道芸人に木馬で勝った喜びに打ち震えていました。

するとkibiito氏は、「もう一回乗ってくれない?」と僕に言って僕が乗ると、鋭い眼差しで僕を見て、「内股か・・・」と小声でつぶやきました。

そして再び乗ると、完全にバランスポイントを見つけたらしく、数秒乗ったらお手玉でジャグってました。

僕の大道芸人に対する優越感は、儚なくも10分足らずで消去されました。

「技は見て盗む」。

そんな基本から、大道芸人のポテンシャルを見せつけられた瞬間でした。

そして人知れず涙を拭った僕は、kibiito氏に拍手でリスペクトを送り、こんなリクエストをしました。
「それ、明日の公演でやってくれませんか?」

その翌日、観客の前にはノリのイイkibiitoがいました。



ビバッ kibiito !!
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