2011年11月16日
大物CMプランナーへの「のびのびトーク」 其の壱
当代きってのCMプランナーの講演@JAAAクリエイティブ研究会。
今年はこちらhttp://www.jaaa.ne.jp/topics/t8.htmlの方々が登壇しました。
それではまず、川越智勇さんの講演から。
この方はペンタックスK-r http://www.camera-pentax.jp/k-r/ のオリエンテーション
(制作依頼の際の説明)を受けた時点で、商品のセールスポイントが弱いことを指摘し、
120種類のカラーバリエーションマーケティングを提案し、実現させたとのこと。
シビアなことを言えば、このマーケティングはもはや斬新ではなく、定番になりつつあります。
ユニクロの多色フリースに始まり、色違いのパーツの組み合わせによってバリエーションを生み出すアイデアも、
いろんな業種で見かけるようになりましたからね。
とはいえ、「すべての依頼主は広告表現ではなく売れる仕組みを求めていること」、
そして「商品の潜在能力以上の広告・販促はできない」こと
(これと同じ意味の言葉は、スティーブ・ジョブズ氏も言い残しています)を踏まえると、
広告屋であっても売れるために商品開発の領域まで踏み込み、実現可能な範囲でベストな提案をして採用された・・・
つまり、「いい仕事をした」ことは間違いないと思います。
そして
「カラーシミュレーターhttp://www.camera-pentax.jp/k-r/simulator.phpや
カラーミーティング http://www.camera-pentax.jp/k-r/meeting/ で、“売れてる感”を出した」
というのも旬なやり方でしょう。
ただ、カラーシミュレーターで「買わずに色を選んだだけの人」を
ユーザー(使っている人)と呼ぶのは誇大広告ではないだろうか?
それから色を選んだだけの人々が集まったところで、果たしてどんな話題で盛り上がれるのか?
という疑問も残ります。
したがって僕がこの案件を受けたなら(と、勝手に受賞者気分になってみるw)、
まず消費者モニターを集め、実際に撮った写真を自慢し合うSNSの立ち上げを提案します。
(とはいえ、このユーザーSNSもNIKEが先駆けてから10年くらい経ってるかもしれませんが・・・。)
次にカーセンサー http://www.carsensor.net/shopreview/ では、
「中古車はすべてが“一点モノ”だからユーザーレビューは存在価値がない。
そのため、販売代理店のレビューを作った」
という着眼点には納得しました。
そしてその話を聞いた時は当然この方のオリジナルの企画だと思いました。
しかし、「もしや?」と思って検索したら、やっぱり「Goo」でもやってました。w
http://www.goo-net.com/user_review/summary/index.html
となると、講演としてはちょっと物足りなかったような気がします。
なぜならもしもこの企画が本当に自分のオリジナルなら、せっかくの晴れ舞台なんだから
「ライバル企業がパクるほどの優れた企画」であることを自慢すればいいし、
逆に「パクった側」なら、
「感性という曖昧なものだけに頼らず、
マーケティングリサーチも有効活用するバランス感覚の大切さ」を説けば、
観客をもっと唸らせることができたはずですから・・・。
それから既にほとんどの読者がお気づきだと思いますが、
講演では「ユーザーレビューは存在価値がない」と言っていたにも関わらず、
実際には「お持ちの車の評価」も書き込めるわけで、その矛盾に対する説明は何もありませんでした。
こうして検証してみると、この方はこの日の講演者の中で
最もWEBを活用しているように見えましたが、
実際は企業や商品の「悪い噂」が伝播する時のWEBの怖さについては、最も疎い人かもしれません・・・。
其の弐
http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e774273.html
其の参
http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e774880.html
The Last
http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e781451.html
ワンモア・プロフィール http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e93860.html
依頼主の声 http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e605489.html
福岡のマーケティングコピーライター・言ノ葉家への
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それではまず、川越智勇さんの講演から。
この方はペンタックスK-r http://www.camera-pentax.jp/k-r/ のオリエンテーション
(制作依頼の際の説明)を受けた時点で、商品のセールスポイントが弱いことを指摘し、
120種類のカラーバリエーションマーケティングを提案し、実現させたとのこと。
シビアなことを言えば、このマーケティングはもはや斬新ではなく、定番になりつつあります。
ユニクロの多色フリースに始まり、色違いのパーツの組み合わせによってバリエーションを生み出すアイデアも、
いろんな業種で見かけるようになりましたからね。
とはいえ、「すべての依頼主は広告表現ではなく売れる仕組みを求めていること」、
そして「商品の潜在能力以上の広告・販促はできない」こと
(これと同じ意味の言葉は、スティーブ・ジョブズ氏も言い残しています)を踏まえると、
広告屋であっても売れるために商品開発の領域まで踏み込み、実現可能な範囲でベストな提案をして採用された・・・
つまり、「いい仕事をした」ことは間違いないと思います。
そして
「カラーシミュレーターhttp://www.camera-pentax.jp/k-r/simulator.phpや
カラーミーティング http://www.camera-pentax.jp/k-r/meeting/ で、“売れてる感”を出した」
というのも旬なやり方でしょう。
ただ、カラーシミュレーターで「買わずに色を選んだだけの人」を
ユーザー(使っている人)と呼ぶのは誇大広告ではないだろうか?
それから色を選んだだけの人々が集まったところで、果たしてどんな話題で盛り上がれるのか?
という疑問も残ります。
したがって僕がこの案件を受けたなら(と、勝手に受賞者気分になってみるw)、
まず消費者モニターを集め、実際に撮った写真を自慢し合うSNSの立ち上げを提案します。
(とはいえ、このユーザーSNSもNIKEが先駆けてから10年くらい経ってるかもしれませんが・・・。)
次にカーセンサー http://www.carsensor.net/shopreview/ では、
「中古車はすべてが“一点モノ”だからユーザーレビューは存在価値がない。
そのため、販売代理店のレビューを作った」
という着眼点には納得しました。
そしてその話を聞いた時は当然この方のオリジナルの企画だと思いました。
しかし、「もしや?」と思って検索したら、やっぱり「Goo」でもやってました。w
http://www.goo-net.com/user_review/summary/index.html
となると、講演としてはちょっと物足りなかったような気がします。
なぜならもしもこの企画が本当に自分のオリジナルなら、せっかくの晴れ舞台なんだから
「ライバル企業がパクるほどの優れた企画」であることを自慢すればいいし、
逆に「パクった側」なら、
「感性という曖昧なものだけに頼らず、
マーケティングリサーチも有効活用するバランス感覚の大切さ」を説けば、
観客をもっと唸らせることができたはずですから・・・。
それから既にほとんどの読者がお気づきだと思いますが、
講演では「ユーザーレビューは存在価値がない」と言っていたにも関わらず、
実際には「お持ちの車の評価」も書き込めるわけで、その矛盾に対する説明は何もありませんでした。
こうして検証してみると、この方はこの日の講演者の中で
最もWEBを活用しているように見えましたが、
実際は企業や商品の「悪い噂」が伝播する時のWEBの怖さについては、最も疎い人かもしれません・・・。
其の弐
http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e774273.html
其の参
http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e774880.html
The Last
http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e781451.html
ワンモア・プロフィール http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e93860.html
依頼主の声 http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e605489.html
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(相手にされるはずもないですが念のため)抗議一切受け付けませんw
Posted by コピーライターとよだ at 01:00│Comments(0)
│JAAAクリエイティブ研究会