2012年05月07日
振り返る「公開リハーサル」【中】
大学プチ講師登壇への道! Vol.7
ここでは公開リハーサルのネーミング編を振り返ります。
「教えることは二度学ぶことなり」
とはよく言ったもので、日頃、今までに知り得たネーミングノウハウや経験則を感覚的に使っていた僕は、
この九州産業大学プチ講師デビューによって、初めて「言ノ葉家的ネーミングレシピ」を体系化する機会を得ました。
で、レシピの前にはいくつかのチェック項目が必要になるわけですが、
その中でも特に重要なのは「機能(=役割)」。
つまり、
「完成したネーミングによって何をアピールしたいか?」
ということです。
僕はこの機能について基本的に7つ設定していて、いくつかの例も出しました。
それは
「競合との差別化」→アスクル(=明日来る)
「事業理念のアピール」→国誉(現コクヨ)
「ユーザーメリットのアピール」→ハローワーク
といったところです。
さて、そんなチェック項目(実際の仕事では「機能」を含めて10個程度)を踏まえて、
制作に入るわけですが、制作の段階で最も重要なのは、「方向性とキーワードの抽出」です。
つまり、
「アピールしたいセールスポイントをどんなキーワードで表現するか?」ということです。(ポイントは「ほど良い誇張」です。)
僕はここで、かつてバカ売れした8mmビデオの「ハンディーカム」や、デジカメの「サイバーショット」を例に出し、
それぞれの商品特性にマッチしたキーワードでネーミングすることの大切さに触れました。
しかし、モノが溢れ、車も家電もしゃべり出すほど、競合との激しい差異化競争をして来た日本においては、
当然「商品特性にマッチした言葉」の多くは、既にネーミングに使われまくっているわけです。
そこで重宝する技術が「キーワードの変換」。
日本語→英語は素人さんでもやってますが、僕は「類語変換」や「連想変換」も使います。
また、依頼主が「わかりやすさ」よりも「インパクト」や「響きの良さ」を重視する場合は、
「シンボル系フレーズへの変換」
も使います。
一般的にはギリシャ神話やローマ神話に出て来る神々の名前や、音楽用語や天体用語がよく使われます。
例を挙げると
「NOVA」=新星
「バッカス(館)」=酒の神@ローマ神話
「ガイア(の夜明け)」=大地の神@ギリシャ神話
といったところです。
ただ、シンボル系フレーズを使う場合は「短く響きの良い言葉」を得られやすい反面、
「わかりやすさ」が落ちてしまうため、
ネーミングの意図をスローガン(企業名・商品名と抱き合わせて長く使うコピー)で押さえることが、
ブランド構築に繋げる広告・販売促進のセオリーとなります。
※このセオリーは、マーケティングを熟知してるはずの大企業でも実践しているところはかなり少ないので、オススメです!
また、このパートでは、ハローワークのネーミング開発過程を言ノ葉家的視点で推測・・・
ということもやりました。
他には、アルファベットでネーミングする場合に限定されますが、
知っているとかなり重宝する「接尾語・接頭語」を紹介しました。
因みに接尾語を使ったネーミングにTOYOTAのウィンダムがありますが、
宮崎さんはわずかなヒントでこれを言い当てました。
さすが車屋さんhttp://mpcarclub.yoka-yoka.jp/です。
また、ネーミングのパートでは、僕が昔使った屋号「言霊家」と名前のアルファベットによる
「アナグラムもどき」も披露しました。
み、、、宮崎さん、笑い過ぎです~!!
というわけでございまして、最後に忘れちゃいけないのが、採用案を絞り込む時のチェック項目。
これについては僕が普段使っている8項目を紹介しました。
それでは一部のマニアの皆さん、次回のスローガン編もお楽しみに!
ワンモア・プロフィール http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e93860.html
依頼主の声 http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e605489.html
福岡のマーケティングコピーライター・言ノ葉家への
広告販促ツール無料診断、セミナー講師、資料請求、訪問自己プレゼンのオーダーはコチラから。
ここでは公開リハーサルのネーミング編を振り返ります。
「教えることは二度学ぶことなり」
とはよく言ったもので、日頃、今までに知り得たネーミングノウハウや経験則を感覚的に使っていた僕は、
この九州産業大学プチ講師デビューによって、初めて「言ノ葉家的ネーミングレシピ」を体系化する機会を得ました。
で、レシピの前にはいくつかのチェック項目が必要になるわけですが、
その中でも特に重要なのは「機能(=役割)」。
つまり、
「完成したネーミングによって何をアピールしたいか?」
ということです。
僕はこの機能について基本的に7つ設定していて、いくつかの例も出しました。
それは
「競合との差別化」→アスクル(=明日来る)
「事業理念のアピール」→国誉(現コクヨ)
「ユーザーメリットのアピール」→ハローワーク
といったところです。
さて、そんなチェック項目(実際の仕事では「機能」を含めて10個程度)を踏まえて、
制作に入るわけですが、制作の段階で最も重要なのは、「方向性とキーワードの抽出」です。
つまり、
「アピールしたいセールスポイントをどんなキーワードで表現するか?」ということです。(ポイントは「ほど良い誇張」です。)
僕はここで、かつてバカ売れした8mmビデオの「ハンディーカム」や、デジカメの「サイバーショット」を例に出し、
それぞれの商品特性にマッチしたキーワードでネーミングすることの大切さに触れました。
しかし、モノが溢れ、車も家電もしゃべり出すほど、競合との激しい差異化競争をして来た日本においては、
当然「商品特性にマッチした言葉」の多くは、既にネーミングに使われまくっているわけです。
そこで重宝する技術が「キーワードの変換」。
日本語→英語は素人さんでもやってますが、僕は「類語変換」や「連想変換」も使います。
また、依頼主が「わかりやすさ」よりも「インパクト」や「響きの良さ」を重視する場合は、
「シンボル系フレーズへの変換」
も使います。
一般的にはギリシャ神話やローマ神話に出て来る神々の名前や、音楽用語や天体用語がよく使われます。
例を挙げると
「NOVA」=新星
「バッカス(館)」=酒の神@ローマ神話
「ガイア(の夜明け)」=大地の神@ギリシャ神話
といったところです。
ただ、シンボル系フレーズを使う場合は「短く響きの良い言葉」を得られやすい反面、
「わかりやすさ」が落ちてしまうため、
ネーミングの意図をスローガン(企業名・商品名と抱き合わせて長く使うコピー)で押さえることが、
ブランド構築に繋げる広告・販売促進のセオリーとなります。
※このセオリーは、マーケティングを熟知してるはずの大企業でも実践しているところはかなり少ないので、オススメです!
また、このパートでは、ハローワークのネーミング開発過程を言ノ葉家的視点で推測・・・
ということもやりました。
(カメラマン・ヒロポン、ナイスチラリズム!)
他には、アルファベットでネーミングする場合に限定されますが、
知っているとかなり重宝する「接尾語・接頭語」を紹介しました。
因みに接尾語を使ったネーミングにTOYOTAのウィンダムがありますが、
宮崎さんはわずかなヒントでこれを言い当てました。
さすが車屋さんhttp://mpcarclub.yoka-yoka.jp/です。
また、ネーミングのパートでは、僕が昔使った屋号「言霊家」と名前のアルファベットによる
「アナグラムもどき」も披露しました。
み、、、宮崎さん、笑い過ぎです~!!
というわけでございまして、最後に忘れちゃいけないのが、採用案を絞り込む時のチェック項目。
これについては僕が普段使っている8項目を紹介しました。
それでは一部のマニアの皆さん、次回のスローガン編もお楽しみに!
つづく
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依頼主の声 http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e605489.html
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Posted by コピーライターとよだ at 13:44│Comments(0)
│講師
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