2012年05月16日
振り返る「九州産業大学経営学部プチ講師登壇」! -前編-
それにしても、そもそも大学進学どころか工業高校時代に通知表に「1」が5個も並び、
大工も広告プロダクションも広告代理店もリストラされ、
町工場で日本語カタコトのブラジル人から仕事の覚えの悪さを駄目出しされた過去もある自分に、
まさかこんな日が訪れるとは・・・。
というわけで、本番行きまーす!
自己紹介では絶妙のタイミングで
「パーマはかけてません」
を入れ込む予定でしたが、ざっと50人の学生と教授を含む本職の先生方を前に見事にアガッて
そのタイミングを見つけられませんでした。
(やはり、ボクの予定はほぼ未定です。。。)
さて、講義本番は、
「後悔しないための公開リハーサルhttp://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e839936.html」にて実施したコンテンツの他、
当日本番直前まで依頼主である准教授との打ち合わせを経て作成したタイムシートに基づき、
ミーティングとプレゼンの時間も大きく確保していました。
したがって、本番については、学生のプレゼンを中心に振り返ります。
具体的にはまず、学生達が事前課題で分析した「身近な企業等のネーミングとスローガンの魅力」について、
各チームのミーティングにて、「全員プレゼン」して代表者を決めました。
そして9チームの中でのNo.1を「総選挙」で決めたわけです。
因みにここでなぜ「総選挙」という言葉を使ったのか?
それはもちろん、AKBによって旬の力を得たこの言葉を使うことにより、学生達と同じ時代を生きていることをちょこっと印象づけたかったからです。
ではここで、僕から見てプレゼンが印象に残った学生達を振り返ってみます。
まずはプレゼン度胸がズバ抜けていた学生です。
彼は50人を前にしても、とても落ち着いてゆっくり話して伝える素質を持っていました。
もしも将来、就職した会社が潰れて再就職が決まるまでに時間がかかる展開(誰にとってもあり得ます)に陥ったとしても、
彼なら結婚式の司会で生活費は充分稼げるでしょう。
続いてこの腕時計をしていた学生は、
「黒板を使ってもいいですか?」
という一言とともに、最初に前に出て来て黒板を使ってプレゼンしました。
そしてなかなか堂々としたプレゼンで、見事に頂点に立ち、「言ノ葉家サイン入りポストイット」というささやかな粗品もゲットしました。
次にホークスの今年のスローガン「ブイブイ」を選んだこの学生は、前に出て黒板を使うと見せかけてからの〜、
プレゼン原稿を読み上げてナイスな笑顔とともに両手でVサインを見せると、
「そのまま席へと戻る」という、意表を突いてきました・・・。
次に、「がんばろう! 日本」というスローガンを選んだ学生もいました。
そして僕はこれを選んだことにグワシ!と心を掴まれました。
なぜなら5年前にデジタルハリウッドでの講義で
「広告制作という表現職に、ONとOFFはありません。
なぜならONの時こそ“遊び心”が必要で、OFFの時こそ“マーケティング目線”が必要だからです」
などと偉そうに語っていた僕でも、この言葉に対しては
「まあ、震災からの復興のためには必要な合い言葉だろうな〜」
という感覚でしかとらえてなく、彼のように
「この言葉を作った人の想いって何だろう?」
という目線を持つことが出来なかったからです。
経営学部で日頃いろいろな経営理論に触れてロジカルシンキングを鍛えながらも、
こんなにシンプルな言葉に目を留めた彼の感受性は、特筆すべきものでした。
最後に、ホークスの去年のスローガン「ダ」を選んだこの学生は、
「いかにもスローガンらしい言葉」というワクを超えた選択眼が光っていました。
ただ、このスローガンについてプレゼンするなら、リーグ優勝が見えて来た時から日本一が決まった後までの間、
ホークスファンはこのスローガンの影響によって、SNS上ではこぞって「だ」を「ダ」に変えていた・・・
つまり
「このスローガンが持つアイデアの単純さによって、対象であるファンの間に深く浸透した」
という事実も押さえるとベストでした。
プレゼン後にそんな説明をすると、彼は少し悔しそうな表情をしていましたが、
この経験を活かせるチャンスはいくらでもあるし、何よりこの日この教室に集まった全ての学生達にとって
魅力的な教材を見つけてくれた貢献は、僕から見てとても大きなものでした。
そして念のため再度付け加えておくと、この学生プレゼンの前には、
チーム代表のプレゼンの質を引き上げる作戦タイムを設けていました。
したがってここに紹介した学生達も、きっとそれぞれのチームメイトから知恵を授かって来たことでしょう。
大工も広告プロダクションも広告代理店もリストラされ、
町工場で日本語カタコトのブラジル人から仕事の覚えの悪さを駄目出しされた過去もある自分に、
まさかこんな日が訪れるとは・・・。
僕にとって「手に職持つこと」は、「この世に居場所を見つけること」でした。
というわけで、本番行きまーす!
自己紹介では絶妙のタイミングで
「パーマはかけてません」
を入れ込む予定でしたが、ざっと50人の学生と教授を含む本職の先生方を前に見事にアガッて
そのタイミングを見つけられませんでした。
(やはり、ボクの予定はほぼ未定です。。。)
さて、講義本番は、
「後悔しないための公開リハーサルhttp://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e839936.html」にて実施したコンテンツの他、
当日本番直前まで依頼主である准教授との打ち合わせを経て作成したタイムシートに基づき、
ミーティングとプレゼンの時間も大きく確保していました。
したがって、本番については、学生のプレゼンを中心に振り返ります。
具体的にはまず、学生達が事前課題で分析した「身近な企業等のネーミングとスローガンの魅力」について、
各チームのミーティングにて、「全員プレゼン」して代表者を決めました。
そして9チームの中でのNo.1を「総選挙」で決めたわけです。
因みにここでなぜ「総選挙」という言葉を使ったのか?
それはもちろん、AKBによって旬の力を得たこの言葉を使うことにより、学生達と同じ時代を生きていることをちょこっと印象づけたかったからです。
ではここで、僕から見てプレゼンが印象に残った学生達を振り返ってみます。
まずはプレゼン度胸がズバ抜けていた学生です。
彼は50人を前にしても、とても落ち着いてゆっくり話して伝える素質を持っていました。
もしも将来、就職した会社が潰れて再就職が決まるまでに時間がかかる展開(誰にとってもあり得ます)に陥ったとしても、
彼なら結婚式の司会で生活費は充分稼げるでしょう。
続いてこの腕時計をしていた学生は、
「黒板を使ってもいいですか?」
という一言とともに、最初に前に出て来て黒板を使ってプレゼンしました。
そしてなかなか堂々としたプレゼンで、見事に頂点に立ち、「言ノ葉家サイン入りポストイット」というささやかな粗品もゲットしました。
次にホークスの今年のスローガン「ブイブイ」を選んだこの学生は、前に出て黒板を使うと見せかけてからの〜、
プレゼン原稿を読み上げてナイスな笑顔とともに両手でVサインを見せると、
「そのまま席へと戻る」という、意表を突いてきました・・・。
次に、「がんばろう! 日本」というスローガンを選んだ学生もいました。
そして僕はこれを選んだことにグワシ!と心を掴まれました。
なぜなら5年前にデジタルハリウッドでの講義で
「広告制作という表現職に、ONとOFFはありません。
なぜならONの時こそ“遊び心”が必要で、OFFの時こそ“マーケティング目線”が必要だからです」
などと偉そうに語っていた僕でも、この言葉に対しては
「まあ、震災からの復興のためには必要な合い言葉だろうな〜」
という感覚でしかとらえてなく、彼のように
「この言葉を作った人の想いって何だろう?」
という目線を持つことが出来なかったからです。
経営学部で日頃いろいろな経営理論に触れてロジカルシンキングを鍛えながらも、
こんなにシンプルな言葉に目を留めた彼の感受性は、特筆すべきものでした。
最後に、ホークスの去年のスローガン「ダ」を選んだこの学生は、
「いかにもスローガンらしい言葉」というワクを超えた選択眼が光っていました。
ただ、このスローガンについてプレゼンするなら、リーグ優勝が見えて来た時から日本一が決まった後までの間、
ホークスファンはこのスローガンの影響によって、SNS上ではこぞって「だ」を「ダ」に変えていた・・・
つまり
「このスローガンが持つアイデアの単純さによって、対象であるファンの間に深く浸透した」
という事実も押さえるとベストでした。
プレゼン後にそんな説明をすると、彼は少し悔しそうな表情をしていましたが、
この経験を活かせるチャンスはいくらでもあるし、何よりこの日この教室に集まった全ての学生達にとって
魅力的な教材を見つけてくれた貢献は、僕から見てとても大きなものでした。
そして念のため再度付け加えておくと、この学生プレゼンの前には、
チーム代表のプレゼンの質を引き上げる作戦タイムを設けていました。
したがってここに紹介した学生達も、きっとそれぞれのチームメイトから知恵を授かって来たことでしょう。
ワンモア・プロフィール http://kotonoharb.yoka-yoka.jp/e93860.html
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